トップ
>
由縁
>
ゆえん
ふりがな文庫
“
由縁
(
ゆえん
)” の例文
主家小寺家と荒木家とは、いろいろな
縁故
(
えんこ
)
から旧交浅からぬ間であった。従って、官兵衛も彼の性行と今日ある
由縁
(
ゆえん
)
はよく知っていた。
黒田如水
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
下等士族の
輩
(
はい
)
が上士に対して不平を
抱
(
いだ
)
く
由縁
(
ゆえん
)
は、
専
(
もっぱ
)
ら門閥
虚威
(
きょい
)
の一事に
在
(
あり
)
て、
然
(
しか
)
もその門閥家の内にて有力者と称する人物に
向
(
むかっ
)
て敵対の意を
抱
(
いだ
)
くことなれども
旧藩情
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
さればかの大塚小塚を時平大臣夫婦の
古墳
(
こふん
)
なりと古くいひつたふるも何か
由縁
(
ゆえん
)
ある事なるべし。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
伊勢屋稲荷に犬の
糞
(
くそ
)
と、江戸の名物のようにいわれたほど、おいなりさんは江戸時代の
流行
(
はやり
)
ものだが、秀郷祀るところの神さまと、どうして代ったのかというと、それにも
由縁
(
ゆえん
)
はあるが
旧聞日本橋:24 鬼眼鏡と鉄屑ぶとり(続旧聞日本橋・その三)
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
当時の時勢より見れば瘠我慢に
相違
(
そうい
)
なしといえども、その
瘠我慢
(
やせがまん
)
こそ
帝室
(
ていしつ
)
の重きを成したる
由縁
(
ゆえん
)
なれ。
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
▼ もっと見る
さればかの大塚小塚を時平大臣夫婦の
古墳
(
こふん
)
なりと古くいひつたふるも何か
由縁
(
ゆえん
)
ある事なるべし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
それとも江戸から続いて有名な役者
市川団十郎
(
いちかわだんじゅうろう
)
の代々が、大きな眼玉で通っているので、片っぽひっくりかえって団十郎めっかちが転化したものかどうか、それとも他に
由縁
(
ゆえん
)
があるのか知らない。
旧聞日本橋:06 古屋島七兵衛
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
ついに維新の前後より
廃藩置県
(
はいはんちけん
)
の時に際し今日に至るまで、中津藩に限りて無事
静穏
(
せいおん
)
なりし
由縁
(
ゆえん
)
なり。
旧藩情
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
蓋
(
けだ
)
しその
由縁
(
ゆえん
)
は、下等士族が、やや
家産
(
かさん
)
の
豊
(
ゆたか
)
なるを得て、
仲間
(
なかま
)
の栄誉を取るべき路はただ小吏たるの一事にして、この
吏人
(
りじん
)
たらんには必ず算筆の技芸を要するが故に、
恰
(
あたか
)
も
毎家
(
まいか
)
教育の風を成し
旧藩情
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
断乎として一毫をも仮さざる
由縁
(
ゆえん
)
なり。
日本男子論
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
“由縁”の意味
《名詞》
(context、dated)関係。ゆかり。
由来。由緒。わけ。
(出典:Wiktionary)
由
常用漢字
小3
部首:⽥
5画
縁
常用漢字
中学
部首:⽷
15画
“由”で始まる語句
由
由緒
由々
由来
由良
由利
由井
由旬
由比
由井正雪