“ゆかり”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ユカリ
語句割合
由縁61.5%
15.6%
由緒6.4%
因縁4.6%
所縁2.8%
縁由2.8%
1.8%
縁故1.8%
交渉0.9%
所因0.9%
(他:1)0.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
弁護士権田時介と云う者が、前年自分が弁護した由縁ゆかりで引き取って此の屋敷へ埋めたと云う事を其の頃の新聞で読んだ事が有る
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
それがどうして長い眠りから醒めて、なんの由縁ゆかりもない後住者の子孫を蠱惑こわくしようと試みたのか、それは永久の謎である。
青蛙堂鬼談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
孔子こうしの教えのごときは、よほど俗界にゆかりの近いものであるが、なお恭謙譲の三者をもって最高の徳として考えている。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
もう自分には何のゆかりもなくなった遠い前世の夢が、くいもなく、ただ遥かな想い出のようによみがえって来るのです。
なよたけ (新字新仮名) / 加藤道夫(著)
この美しい土人乙女が縁も由緒ゆかりもないこの私を、どうして助けたかということも手真似によって知ることが出来た。
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
そでれ違って、ひざを突き合せていながらも、魂だけはまるで縁も由緒ゆかりもない、他界から迷い込んだ幽霊のような気持であった。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「不動丸」「天神丸」「妙法丸」などは日頃信心する神佛に因縁ゆかりのある名である。
海郷風物記 (旧字旧仮名) / 木下杢太郎(著)
徳川時代にも幾度か恐しい大火がありましたが、そのうちで最もひどかったのは、明暦三年正月十八日、本郷丸山本妙寺から起った、いわゆる、振袖火事で、この因縁ゆかりが怪談じみているのと、災禍の大きかったことは、まことに後人の肝を冷させるものがあります。
もっと所縁ゆかりのものとのみ、僕の身の上は打明けないのです。
運命論者 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
国府津の寺は、北村君の先祖の骨を葬ってある、そういう所縁ゆかりのある寺で、彼処では又北村君の外の時代で見られない、静かな、半ば楽しい、半ば傷ついている時が来たようであった。
北村透谷の短き一生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
一条家でも、御縁由ゆかり殊更ことさらに深い東山の光明峰寺こうみょうぶじをはじめとし、東福、南禅などにそれぞれ分けてお納めになりました。
雪の宿り (新字新仮名) / 神西清(著)
一条家でも、御縁由ゆかり殊更ことさらに深い東山の光明峰寺こうみょうぶじをはじめとし、東福、南禅などにそれぞれ分けてお納めになりました。
雪の宿り (新字旧仮名) / 神西清(著)
桜雛さくらびな柳雛やなぎびな花菜はななの雛、桃の花雛はなびな、白とと、ゆかりの色の菫雛すみれびな
雛がたり (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
花菖蒲はなあやめ、風もゆかりの身がくれに
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
少時しばらく此地こヽ草庵さうあんを構へ、此の岡崎から発足はつそくせられた旧蹟だと云ふ縁故ゆかりから
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
自分から一席置いて隣の二人連ふたりづれは、舞台の正面にかかっている幕の話をしていた。それには雅楽に何の縁故ゆかりもなさそうに見える変なもんが、たてに何行も染め出されていた。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「おおカアルよ、本当の事でしょうか、ドルイドたちは——キリストと二人の神たちの僕、わたしたちがクルディと呼んでいるあの白い衣の人達は、あなたもその一人と見ますが、あの人たちは女とすこしの交渉ゆかりもないということは」
(新字新仮名) / フィオナ・マクラウド(著)
のみならず、人の生血をしぼつてまでも、非道なかねこしらへるのが家業の高利貸が、縁も所因ゆかりも無い者に、たとひ幾らでも、それほど大事の金をおいそれと出して
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
ついに情夫の生田に吹込みたる者ならん、生田は藻西太郎と違い老人を縁も由因ゆかりも無き他人と思えばまで躊躇する事も無く
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)