“ちなみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
87.3%
千浪5.1%
3.8%
千波1.3%
因縁1.3%
縁故1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ちなみに、去る二月頃、東京で捕まった不良少年少女の一団の中には、彼女の名は無かった。彼女はもう無事に卒業しているかも知れぬ。
東京人の堕落時代 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
道の方で子供の泣き声がする、それがどうやら妹の千浪ちなみの声らしい。
伝四郎兄妹 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
そうして馬の背の上に、梅鉢の紋らしいのが見えるところによって見れば、これは、やはりこの街道の神様である加州家にちなみのある荷馬にうまであることも推測おしはかられます。
大菩薩峠:18 安房の国の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
母の千波ちなみも和歌の達者だったそうであるが、わたくしの四歳のときどちらも病死したとのことで、お二人の顔かたちさえ記憶に残ってはいない。
やぶからし (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
蒸暑き夜宴やえんの都には因縁ちなみなし。
禮「へゝえ一体彼はなんではございませんか、浦賀奉行に縁故ちなみがあるとちらりっと聞きましたが、探索方でも致して居りますかな」