“夜宴”の読み方と例文
読み方割合
やえん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いそぎ申し上げよといふ。夢然いよいよ恐れて、殿下とおほせ出され侍るは一二四誰にてわたらせ給ひ、かかる深山みやま夜宴やえんをもよほし給ふや。一二五更にいぶかしき事に侍るといふ。
この横地半九郎の屋敷に、夜宴やえんの最中、いつの間にかはいりこんで屏風のかげにひそんでいた神尾喬之助、妙ないい方だが……この神尾喬之助は、神尾喬之助ではなく、正しく茨右近だ。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
国内形勝の地に宏壮こうそう楼閣ろうかくを築いて夜宴やえんを張るものはまたこれ洋客といったような光景を見るのであろう。むかし市中の寄席に英人ブラックの講談が毎夜聴衆をよろこばしたことがあった。
仮寐の夢 (新字新仮名) / 永井荷風(著)