“夜宴(やえん)” の例文
いそぎ申し上げよといふ。夢然いよいよ恐れて、殿下と課(おほ)せ出され侍るは一二四誰にてわたらせ給ひ、かかる深山(みやま)に夜宴(やえん)をもよほし給ふや。一二五更にいぶかしき事に侍るといふ。
この横地半九郎の屋敷に、夜宴(やえん)の最中、いつの間にかはいりこんで屏風のかげに潜(ひそ)んでいた神尾喬之助、妙ないい方だが……この神尾喬之助は、神尾喬之助ではなく、正しく茨右近だ。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
国内形勝の地に宏壮(こうそう)な楼閣(ろうかく)を築いて夜宴(やえん)を張るものはまたこれ洋客といったような光景を見るのであろう。むかし市中の寄席に英人ブラックの講談が毎夜聴衆をよろこばしたことがあった。
仮寐の夢 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
すでに夜宴(やえん)の場所には唄も囃子(はやし)もありません。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「おとといの晩な。初春の夜宴(やえん)の席で」
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
蒸暑き夜宴(やえん)の都には因縁(ちなみ)なし。