“えにし”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:エニシ
語句割合
89.8%
赤縄3.4%
奇縁1.7%
由縁1.7%
縁故1.7%
赤縁1.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「あんなようにして、おたがいに打ちとけきれないで別れたのが、こんなところでまた逢えるというのは、尽きせぬえにしなのでしょう」
大菩薩峠:33 不破の関の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「そうでござったか! よくおこころもちがわかりました。なにも申しますまい。——かかわったがえにしじゃ。てまえ取り計らってしんぜよう。千萩どの!」
さればおほかたの夫婦はいくばくもあらぬにき果つれども、名聞みやうもんはゞかると人よきとにて、其えにしの絲は猶繋がれたるなり。
されば今の細君とても、やがてその黄金の尽きなむ時は、彼との赤縄えにし絶ゆる時なるべし。
葛のうら葉 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
——これや後々になって思えば、すべて天地の不可思議というしかなく、百八の宿業星が、自然このに生れて相会す奇縁えにしというしかないものだった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
深山と名を呼ぶ其乙女と、本条純八とは一月経たぬ中に、切っても切れない由縁えにしの糸を、結び合わした身の上となった。
高島異誌 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
此の和尚は御身の如何なる縁故えにしに当る人ぞと畳みかけて問ひ掛くるに、その時、お奈美殿の落付きやう尋常ならず。
白くれない (新字新仮名) / 夢野久作(著)