“えにし”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:エニシ
語句割合
89.7%
赤縄3.4%
奇縁1.7%
由縁1.7%
縁故1.7%
赤縁1.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
菫が咲いて蝶の舞う、人の世の春のかかる折から、こんな処には、いつでもこの一条が落ちている、名づけてえにしの糸と云う。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
而して己が靈の法廷しらすに、父の前にて、これとえにしを結びし後、日毎ひごとに深くこれを愛したればなり 六一—六三
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
われとほどきし赤縄えにしの糸の、罪によごれ、血にまみれつゝめぐり/\て又こゝに結ぼるゝこそ不思議なれ。
白くれない (新字新仮名) / 夢野久作(著)
されば今の細君とても、やがてその黄金の尽きなむ時は、彼との赤縄えにし絶ゆる時なるべし。
葛のうら葉 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
——これや後々になって思えば、すべて天地の不可思議というしかなく、百八の宿業星が、自然このに生れて相会す奇縁えにしというしかないものだった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
深山と名を呼ぶ其乙女と、本条純八とは一月経たぬ中に、切っても切れない由縁えにしの糸を、結び合わした身の上となった。
高島異誌 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
此の和尚は御身の如何なる縁故えにしに当る人ぞと畳みかけて問ひ掛くるに、その時、お奈美殿の落付きやう尋常ならず。
白くれない (新字新仮名) / 夢野久作(著)