“いうえん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
優婉25.0%
優艷25.0%
悠遠25.0%
由縁25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けんらん優婉いうえんな藤原文化が現出したのでありまして、四世紀間も戰爭もなく、一つ國の人間が暮らして來たといふことは、西洋史にも、中華の歴史にもみないことですから、藤原文化といふものには
折々の記 (旧字旧仮名) / 吉川英治(著)
明州みんしうひと柳氏りうしぢよあり。優艷いうえんにして閑麗かんれいなり。ぢよとしはじめて十六。フトやまひうれひ、關帝くわんていほこらいのりてあらずしてゆることをたり。よつて錦繍きんしうはたつくり、さらまうでてぐわんほどきをなす。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
仰げば無量無数の惑星恒星、らんとして、吁嗟ああ億兆何の悠遠いうえんぞ、月は夜行性のの如く、けていよいよ白く、こゝに芙蓉ふようの蜜腺なる雲の糸をたぐりて、天香を吸収す、脚下紋銀白色をなせる雲を透かして
霧の不二、月の不二 (新字旧仮名) / 小島烏水(著)
(仙台政宗の歌に、山あひの霧はさながら海に似て波かときけば松風の声。)一里三十丁細久手ほそくて駅。此近村に一のみの清水といふあり。由縁いうえんつまびらかならず。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)