“やさ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ヤサ
語句割合
61.1%
22.9%
5.4%
容易3.2%
柔和1.4%
1.1%
0.7%
0.7%
温柔0.4%
0.4%
0.4%
優婉0.4%
平易0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
女子の特質とも言うべき柔和な穏やかな何処までもしいところを梅子は十二分にておられる。これには貴所も御同感と信ずる。
富岡先生 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
渡左衛門尉と云う名は、今度の事に就いて知ったのだが、男にしてはしすぎる、色の白い顔を見覚えたのは、いつの事だかわからない。
袈裟と盛遠 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「ぼくにはずいぶんしいと思えますよ。あなたのお母さまが読んでいらっしゃるときに聞いていて、ぼくはたいていえました」
その場合この仕事の価値は事柄をはっきりさせたという点にあるのであって、実際のところ、事柄をはっきりさせるということはそう容易しいことではないのである。
雑魚図譜 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
ベンヺ やれ/\、柔和しらしうゆるめが、そんないことや手荒いことをしますか?
ここに豐玉毘賣の命、その伺見たまひし事を知りて、うらしとおもほして、その御子を生み置きて白さく
何事も皆天運ぢや、此方の了見さへ温順しく有つて居たなら又好い事の廻つて来やうと、此様おもつて見ればのつそりに半口与るも却つて好い心持
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
さあ遠慮を捨ててかずに、老衲をば朋友同様におもうて話すがよい、とあくまでしき注意
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
ロミオ なに、温柔しい? 温柔しいどころか、粗暴殘忍ぢゃ。荊棘のやうにすわい。
マーキュ ぢゃ、壓伏ける? あの重荷を? さりとは温柔しい慘酷しううたものぢゃ。
受けて墨摺流す空のきおい夕立の雨の一しきりさらさらさっと書流せばアラ無情始末にゆかぬ浮雲めがしき月の面影を
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
相愛していなければ、文三に親しんでから、お勢が言葉遣いを改め起居動作を変え、蓮葉めて優にしく女性らしく成るもなし、又今年の夏一夕の情話に、我からの関を取除
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
右の手高く振上には鉄をも砕くべきが気高くしきるるゆる姿、さても水々として柔かそうな裸身らば熱血もりなんを、どうまあ邪見に鬼々しくくあてらるべき
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
優婉しいうちにも、どことなく毅然としたところが有る。斯う銀之助は考へて、奈何友達のことを切出したものか、と思ひつゞけて居た。間も無くお志保は奥の方から出て来た。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
小さい時分いくら手習をさせても記憶が悪くって、どんなに平易しい字も、とうとう頭へ這入らずじまいに、五十の今日まで生きて来た女だと思うと
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
送りけるが彼の十兵衞の娘お富お文はひも揃ひし容貌にて殊に姉のお文は小町西施らうばかりの嬋妍もの加之田舍ちには似氣もなく絲竹の道は更なり讀書からずしき性質成れば傍輩女郎もはりて何から何まで深切
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ここに圓野比賣みて「同兄弟の中に、姿きによりて、還さゆる事、隣里に聞えむは、いとしきこと」といひて、山代の國の相樂に到りし時に、樹の枝に取りりて、死なむとしき。
しや尼となりにけり
花守 (旧字旧仮名) / 横瀬夜雨(著)
溌溂たる令嬢、しい若奥様、四、五人づれでってゆく女学生、どこかで逢ったことのある女給、急ぎ足のダンサーなどと、どっちを向いても薔薇の花園に踏みこんでいるような気がした。
流線間諜 (新字新仮名) / 海野十三(著)