“嬋妍”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せんけん85.7%
あでやか14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
実に嬋妍せんけんたおやかにして沈魚落雁ちんぎょらくがん羞月閉花しゅうげつへいかという姿に、女ながらもお月は手を突いてお村の顔に見惚みとれる程でございます。
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
それに比べてきわだつ感じをお受けになることもなかろうと思われるが、なお第一の嬋妍せんけんたる美人はこれであると院はこの時驚歎きょうたんしておいでになった。
源氏物語:34 若菜(上) (新字新仮名) / 紫式部(著)
見て其嬋妍あでやかさにほく/\悦び在郷ざいがうそだちの娘なれば漸々やう/\宿場しゆくば飯盛めしもりか吉原ならば小格子こがうしわづか二十か三十の金を得るのがせきの山と陰踏かげぶみをして置たるが少しばかり手を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
送りけるが彼の十兵衞の娘お富お文はそろひも揃ひし容貌きりやうにて殊に姉のお文は小町こまち西施せいしはぢらうばかりの嬋妍あでやかもの加之そのうへ田舍ゐなかそだちには似氣にげもなく絲竹いとたけの道は更なり讀書よみかきつたなからずいとやさしき性質成れば傍輩はうばい女郎もいたはりて何から何まで深切しんせつ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)