“傍輩”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほうばい54.5%
はうばい27.3%
ばうはい9.1%
ぼうはい9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そう思って、とこう見するうちに、女中はそれが養竹さんに相違ないとめた。そしてやしきに帰ってから、これを傍輩ほうばいに語った。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
遠山はかう云つて、傍輩はうばいと一しよに死骸のある所へ水を打ち掛けてゐると、消防方せうばうかたが段々集つて来て、朝五つ過に火を消し止めた。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
近い頃のロシアの小説に、うそかぬ小学生徒と云ふものを書いたのがある。我事も人の事も、有の儘を教師に告げる。そこで傍輩ばうはいに憎まれてゐたたまらなくなるのである。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
あるいはみずから村閭そんりょの政治家をもって任じ、威権戸長を凌ぐの郷紳も、その傍輩ぼうはいと炉辺に踞坐きょざするときには、あまりに現今わが邦変化の不思議に驚き、将来はいかがあらんと相談ずることもあらん。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)