“朋友”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほうゆう46.1%
ともだち32.0%
ほういう10.9%
とも3.9%
はういう1.6%
おともだち0.8%
ともがき0.8%
ともどち0.8%
なかま0.8%
はうゆう0.8%
トモ0.8%
ポンユー0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夫婦、親子、朋友ほうゆうの愛も初めの中は感情一偏の愛であるが、少し年齢がけて行った後に誠実と知性との理解が伴わない愛は危い。
姑と嫁について (新字新仮名) / 与謝野晶子(著)
云いつけるなら云いつけてもいい、ここな署長なんか、東洋義団の連中とは朋友ともだちだから、そんなことは驚かんが、もし、へんなことを
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
きみばかりでない、ぼく朋友ほういううち何人なんぴといま此名このな如何いかぼくこゝろふかい、やさしい、おだやかなひゞきつたへるかの消息せうそくらないのである。
湯ヶ原より (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
たゞ心すゞしく月日経ばやなどと思ひたることは幾度と無く侍り、むつぶべき兄弟はらからも無し、語らふべき朋友ともも持たず、何に心の残り留まるところも無し
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
されば芝居をつくる処、此役者が家はさらなり、親類しんるゐ縁者えんじや朋友はういうよりも人を出し、あるひは人をやとひ芝居小屋場の地所の雪をたひらかにふみかため
やがて智恵子は、昨日きのう来た朋友おともだちの手紙に返事を書かうと思つて、墨を磨り乍ら考へてゐると、不図、今日初めて逢つた信吾の顔が心に浮んだ。………
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
年ゆたかなれども七六あしたくれに一わんかゆにはらをみたしめ、さる人はもとより朋友ともがきとむらふ事もなく、かへりて兄弟はらから一属やからにも七七みちられ、まじはりを絶たれて、其のうらみをうつたふる方さへなく
是や見し往時むかし住みにし跡ならむ蓬が露に月の隠るゝ有為転変の有様は、色即空しきそくくう道理ことわりを示し、亡きあとにおもかげをのみ遺し置きて我が朋友ともどちはいづち行きけむ無常迅速の為体ていたらく
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
近ごろ大槻はある連中とともに日比谷公園の表門に新設される血なまぐさいパノラマを描いたとかいうので朋友なかまの間には、早くもこの人の前途に失望して、やがては、女のあさましい心をくために
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)
必然ひつぜんあく」を解釋かいしやくして遊歩塲いうほぢやう一少女いつせうぢよ點出てんしゆつしかの癖漢へきかん正義せいぎ狂欲きやうよくするじやうえがき、あるひ故郷こきやうにありしときのあたゝかきゆめせしめ、生活せいくわつ苦戰塲くせんぢやうりて朋友はうゆう一身いつしんだんずるところあり。
罪と罰(内田不知庵訳) (旧字旧仮名) / 北村透谷(著)
食堂の入口迄来た雌雄の様な朋友トモが分れる。
AU MAGASIN DE NOUVEAUTES (新字旧仮名) / 李箱(著)
警察に売ったのは砂馬だ。その丸万とお前さんとは大の朋友ポンユーだ。おまけにお前さんにとって、もっと都合の悪いことは、あの晩、砂馬のかわりにいた俺が、ほれこの通り……
いやな感じ (新字新仮名) / 高見順(著)