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點出
読み方 | 割合 |
てんしつ | 50.0% |
てんしゆつ | 50.0% |
作者は
何が
故にラスコーリニコフが
氣鬱病に
罹りたるやを
語らず
開卷第一に
其下宿住居を
點出せり、これらをも
原因ある
病氣と
言て
斥けたらんには、この
書の
妙所は
終にいづれにか
存せんや。
「
必然の
惡」を
解釋して
遊歩塲の
一少女を
點出しかの
癖漢の
正義を
狂欲する
情を
描き、
或は
故郷にありしときの
温かき
夢を
見せしめ、
又た
生活の
苦戰塲に
入りて
朋友に
一身を
談ずる
處あり。