“點火”のいろいろな読み方と例文
新字:点火
読み方割合
とも25.0%
つけ25.0%
てんくわ25.0%
ともり25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
眞砂町のトある小路、右側に『小野』と記した軒燈の、點火ともり初めた許りの所へ行つて、『此の家だ。』と源助は入口の格子をあけた。お定は遂ぞ覺えぬ不安に打たれた。
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
巡査じゆんさいつぷく點火つけてマツチを義母おつかさんかへすと義母おつかさん生眞面目きまじめかほをして、それをうけ取つて自身じしん煙草たばこいはじめた。べつ海洋かいやう絶景ぜつけいながめやうともせられない。
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
窟外くつぐわいからは、角燈かくとう蝋燭らふそくなんど、點火てんくわして、和田わだ大野おほの水谷みづたにといふ順序じゆんじよ入來いりきたつた。
今はた點火ともりのかすかながら
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)