“つけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ツケ
語句割合
尾行23.8%
付15.6%
附11.9%
汁8.1%
着5.0%
漬3.1%
点3.1%
使2.5%
勘定2.5%
就1.9%
接1.9%
点火1.9%
點1.9%
勘定書1.3%
注1.3%
煖酒1.3%
著1.3%
尾0.6%
燈0.6%
吐0.6%
命0.6%
支0.6%
梆子0.6%
燗0.6%
癒着0.6%
盡0.6%
號0.6%
跟随0.6%
蹤0.6%
躡0.6%
遣0.6%
附着0.6%
鹹0.6%
黄楊0.6%
點火0.6%
鼓舞0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「私(わっち)は現在見たんでさあ。嘘も偽わりもあるものですかい。ええええ尾行(つけ)て行きましたとも。するとどうでしょうあの騒動でさ」
大捕物仙人壺 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
ドクトルは其後(そのあと)を睨(にら)めてゐたが、匆卒(ゆきなり)ブローミウム加里(カリ)の壜(びん)を取(と)るより早(はや)く、發矢(はつし)と計(ばか)り其處(そこ)に投(なげ)付(つけ)る、壜(びん)は微塵(みぢん)に粉碎(ふんさい)して了(しま)ふ。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
御覧の通り、まことに下品な、シャクレた顔をした中年増(ちゅうどしま)で、顔一面に塗り附(つけ)ております泥は、厚化粧のつもりだそうで御座います。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
汝(うぬ)を贔屓(ひいき)に目が眩(くら)んで、今までは知らなかったが、海に千年、川に千年、劫(こう)を経た古狸、攫出(つかみだ)してお汁(つけ)の実にする、さあ失(う)せろ。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
朝起きると洋服を着(つけ)て学校に出かけ、帰って来ると洋服を脱いで翌日の講義の下調べをして、二階から下りて来ることは少なかったが
漱石氏と私 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
塩湯で柔くなるまで湯煮て直(す)ぐ使わなければ塩水かあるいは上等にすればスープの中へ漬(つけ)ておいて茄子のような物は鍋蓋(なべぶた)か何かで押て水気を
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
ハイ今開ますと返事して手燭を点(つけ)るとか燐寸(まっち)を探すとかに紛らせて男を逃します逃した上で無ければ決して旦那を入れません(荻)夫(それ)は爾(そう)だ、ハテナ外妾(かこいもの)で無し
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
焦(こが)れて塩梅が悪くなったくれえだが、他の者を使(つけ)えには遣れねえが、叔母さんは堅気だから往って貰(もれ)えてえが、伊之さんの処(とこ)へ往って、子供を引取ってくれるか、私の方で里へ遣るか
勘定(つけ)を呼ぶ、団長へ単独行動についての諒解を求める、やれ、シャツ、やれ靴下という騒ぎで、大慌てに慌てて停車場へ駆けつけ、それから、汽車へ乗ると初めて、みんなが顔を見合せた。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
それに就(つけ)ても、近頃の『アラヽギ』で予の最も嘻しいのは石原純君の歌である。
歌の潤い (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
直接(じか)に吻(くち)を接(つけ)るのは不作法だ、と咎(とが)めたように聞えたのである。
伯爵の釵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
こんな事を思いながらお源は洋燈(ランプ)を点火(つけ)て、火鉢(ひばち)に炭を注ごうとして炭が一片(ひときれ)もないのに気が着き
竹の木戸 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
『ハ、有難う。これから時々お邪魔したいと思つてます。』と莨に火を點(つけ)る。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
(ここで書き添えて置くが、この玉子焼きは翌日の勘定書(つけ)には拾何円とか書き出されていた。)
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
注(つけ)よと申渡されコリヤ勘兵衞其品は彦兵衞出入場(でいりば)より誂(あつら)へなれば早速(さつそく)辨償(わきまへ)ねばならず奉公人彌七行方(ゆくへ)知れる迄は右の品々(しな/″\)彦兵衞に聞合せ殘(のこ)らず辨償(わきまへ)て遣(つかは)せと申さるゝに勘兵衞私し儀も所々(しよ/\)相尋(あひたづね)しか共(ども)行方(ゆくへ)知(し)れず右品々とても高金なれば勿々(なか/\)調達(てうだつ)出來難し依ては彌七行方相知るゝ迄彦兵衞不肖(ふせう)仕つる樣仰付(おほせつけ)られ下さるべしと申立るを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
火鉢の傍(そば)へすぐまた戻(もど)ってたちまち鉄瓶に松虫の音(ね)を発(おこ)させ、むずと大胡坐(おおあぐら)かき込み居る男の顔をちょっと見しなに、日は暖かでも風が冷たく途中は随分寒(ひえ)ましたろ、一瓶(ひとつ)煖酒(つけ)ましょか
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
僕らはしばし休んで合羽(かっぱ)を身に著(つけ)はじめた。その時遥(はるか)向うの峠を人が一人のぼって行くのが見える。やはり此方(こっち)の道は今でも通る者がいるらしいなどと話合いながら息を切らし切らし上って行った。
遍路 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
遺恨(ゐこん)に存じ私し方へは不通に仕つり其上惣内夫婦を付狙(つけねら)ひ候事と相見え金谷村へ惣内夫婦罷越候歸りを跡(あと)より尾(つけ)來り夜に紛(まぎ)れて兩人を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
尾(つけ)たのサ又此方(こな)さんも其金は何(どう)やら盜(もの)した樣だが盜(もの)した物なら盜(もの)するは私が商賣ぢやサアきり/\と渡さぬか命までを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
力に伏拜(ふしをが)み江尻(えじり)の宿や興津川(おきつがは)薩陲峠(さつたたうげ)は七ツ過手許(てもと)も暗(くら)き倉澤の間(あひ)の建場を提灯燈(つけ)由井の宿なる夷子屋(えびすや)に其夜は駕籠を舁込(かきこん)だり斯て藤八宿屋の主(あるじ)に委細(ゐさい)の樣子を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
再び傳吉并(なら)びにお專與惣次(よそうじ)を評定所(ひやうぢやうしよ)へ呼出され大岡侯(こう)如何に傳吉其方は何故暗(くら)き夜に提灯(ちやうちん)をも燈(つけ)ずして猿島(さるしま)河原を通(とほ)りしやと尋問(じんもん)せらるゝに傳吉先日申上げ奉つりし如く前夜專事(せんこと)惡(あし)き夢を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
云ふ女なり何時(いつ)己(おれ)が手前に百兩などと云ふ大金を預(あづけ)しやコレ宜加減(いゝかげん)に虚(うそ)を吐(つけ)と恐ろしき眼色にて白眼(にらみ)付けるを大岡殿見られコレ/\久兵衞當所を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
想うに一九(いっく)などの小説にしばしば繰り返された一話はこの仏語より来たんでないか、いわく猫を畜(か)って名を命(つけ)んと苦心し猫は猫だから猫と号(な)づく、さて攷(かんが)うると猫より強いから虎
常から反(そ)りの合わねえ姉妹だ。それにあの師匠は淫乱よのう。男に貢ぐ金に支(つけ)えて、お美野さんへ毎度の無心と来る。拒(は)ねつけられて害意を起すのは、ま、あの女ならありそうなこった。
しかし抽斎は俳優の技(ぎ)を、観棚(かんぽう)から望み見て楽(たのし)むに過ぎない。枳園は自らその科白(かはく)を学んだ。科白を学んで足らず、遂に舞台に登って梆子(つけ)を撃った。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
然も渋をひいた番茶の方です、あッハヽヽ、ありがたうござります、もう行きませう、ゑ、また一本燗(つけ)たから飲んで行けと仰るのですか、あゝありがたい
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
と云うのは、舞台(せかい)こそ異なれお岩と小平の向き合せは、かつて胸を癒着(つけ)ていた、彼ら双体畸形のそれではないか。
人魚謎お岩殺し (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
ヂュリ 涙(なみだ)で創口(きずぐち)を洗(あら)はしゃるがよい、其(その)涙(なみだ)の乾(ひ)る頃(ころ)にはロミオの追放(つゐはう)を悔(くや)む予(わし)の涙(なみだ)も大概(たいがい)盡(つけ)う。其(その)綱(つな)を拾(ひろ)うてたも。
持し其翌年女子一人出生しければ夫婦(ふうふ)の喜び云ばかりなく其名をお幸(かう)と號(つけ)兩人の中の鎹(かすがひ)と此娘お幸が成人するを明暮(あけくれ)樂(たの)しみ暮(くら)しけるとぞ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
而(そう)して自分は芸者狂いをするのじゃない、四方に奔走して、自由民権の大義を唱(とな)えて、探偵に跟随(つけ)られて、動(やや)もすれば腰縄で暗い冷たい監獄へ送られても、屈しない。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
フト見るとエリスと同年輩程の、服装の余り上等でない女が、二人の後を見え隠れに蹤(つけ)てゆくのであった。林は激しい人込の中で、いつか女を見失って了った。
P丘の殺人事件 (新字新仮名) / 松本泰(著)
旦那お合乗如何ですと、からかい半分の車夫に跡を躡(つけ)られて、足を早めて小歌と離れたが、まただん/\に寄て来て、手を取らぬばかりになって米沢町を右に
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
伴「それじゃアあすこの三畳の畳を上げてお遣(つけ)えなせえ」
ト昨日(きのう)文三にいじめられた事を、おまけにおまけを附着(つけ)てベチャクチャと饒舌(しゃべ)り出しては止度(とめど)なく、滔々蕩々(とうとうとうとう)として勢い百川(ひゃくせん)の一時に決した如くで、言損じがなければ委(たる)みもなく
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
鹹(つけ)ものは蓮根(れんこん)のぬかづけが好き。だがちかごろは洋食のメニューを並べている。ときどきこっそり支那街へ海蛇(うみへび)の料理を食しにいらっしゃる。婦人病の薬だとて。
新種族ノラ (新字新仮名) / 吉行エイスケ(著)
加ふるに石南(しやくなん)の蟠屈(ばんくつ)と黄楊(つけ)の繁茂(はんも)とを以てし、難愈(いよ/\)難を増す、俯視(ふし)して水を索(もと)めんとすれば、両側断崖絶壁(だんがいぜつぺき)、水流は遥(はるか)に数百尺の麓(ふもと)に在(あ)るのみ、勇(いう)を鼓(こ)して早(はや)く山頂に到(いた)らんか
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
と巡査(じゆんさ)は一(いつ)ぷく點火(つけ)てマツチを義母(おつかさん)に返(かへ)すと義母(おつかさん)は生眞面目(きまじめ)な顏(かほ)をして、それを受(うけ)取つて自身(じしん)も煙草(たばこ)を喫(す)いはじめた。別(べつ)に海洋(かいやう)の絶景(ぜつけい)を眺(なが)めやうともせられない。
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
斯う千登世は氣の張りを見せて圭一郎に元氣を鼓舞(つけ)ようとした。
業苦 (旧字旧仮名) / 嘉村礒多(著)