“發矢”の読み方と例文
新字:発矢
読み方割合
はつし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ドクトルは其後そのあとにらめてゐたが、匆卒ゆきなりブローミウム加里カリびんるよりはやく、發矢はつしばか其處そこなげつける、びん微塵みぢん粉碎ふんさいしてしまふ。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
これは勝誇つた自分の胸に、發矢はつしと許り投げられた美しい光榮の花環であつた。女教師が初めて口を開いたのである。
雲は天才である (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
ハツと身をひねると同時に、何やら平次の脇をかすめて、學寮の塀に發矢はつしと突つ立つたものがゐります。