“匆卒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そうそつ75.0%
いきなり16.7%
ゆきなり8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
以上は匆卒そうそつの間に筆をとった一葉の素描のようなものに過ぎないのであって、色々の点で間違いや思い違いがありはしないかと気遣わしい。
工学博士末広恭二君 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
其晩そのばん郵便局長いうびんきよくちやうのミハイル、アウエリヤヌヰチはかれところたが、挨拶あいさつもせずに匆卒いきなりかれ兩手りやうてにぎつて、こゑふるはしてふた。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
ドクトルは其後そのあとにらめてゐたが、匆卒ゆきなりブローミウム加里カリびんるよりはやく、發矢はつしばか其處そこなげつける、びん微塵みぢん粉碎ふんさいしてしまふ。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)