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發矢
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はつし
ふりがな文庫
“
發矢
(
はつし
)” の例文
新字:
発矢
ドクトルは
其後
(
そのあと
)
を
睨
(
にら
)
めてゐたが、
匆卒
(
ゆきなり
)
ブローミウム
加里
(
カリ
)
の
壜
(
びん
)
を
取
(
と
)
るより
早
(
はや
)
く、
發矢
(
はつし
)
と
計
(
ばか
)
り
其處
(
そこ
)
に
投
(
なげ
)
付
(
つけ
)
る、
壜
(
びん
)
は
微塵
(
みぢん
)
に
粉碎
(
ふんさい
)
して
了
(
しま
)
ふ。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
これは勝誇つた自分の胸に、
發矢
(
はつし
)
と許り投げられた美しい光榮の花環であつた。女教師が初めて口を開いたのである。
雲は天才である
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
ハツと身を
捻
(
ひね
)
ると同時に、何やら平次の脇をかすめて、學寮の塀に
發矢
(
はつし
)
と突つ立つたものがゐります。
銭形平次捕物控:013 美女を洗ひ出す
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
箸箱
(
はしばこ
)
にて
發矢
(
はつし
)
と
打
(
うて
)
ば打れて驚きお金は氣にても
違
(
ちが
)
ひしかと思へばキヤつと云さまに其所を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
無法
飛
(
とば
)
せの馬車なれば(是よりして木曾の
山中
(
やまなか
)
にも無法飛ぶのは馬車ではないか
抔
(
など
)
定めて洒落始めしならん)
下手
(
へた
)
な言文一致の
詞
(
ことば
)
のやうにアツヱツ
發矢
(
はつし
)
など驚きて思はず叫ぶばかり山も川も只飛び過ぎ
熱川
(
にえがは
)
より奈良井の間の諏訪峠といふ所は車の片輪を
木曽道中記
(旧字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
▼ もっと見る
いきなり小判を右手の
拇指
(
おやゆび
)
と
食指
(
ひとさしゆび
)
との間に立てて、小口を
唾
(
つば
)
で
濡
(
ぬ
)
らすと、錢形の平次得意の投げ錢、山吹色の小判は風をきつて、五、六間先の家光の手にある茶碗の
絲底
(
いとぞこ
)
に
發矢
(
はつし
)
と當ります。
銭形平次捕物控:001 金色の処女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
隨分非文明な男だと思ひ乍ら行きずりに過ぎようとすると、其男の
大圈
(
おほわ
)
に振つて居る太い洋杖が、
發矢
(
はつし
)
と許り俊吉の肩先を打つた。『何をするツ』と身構へると、其男も立止つて振返つた。
雲は天才である
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
追ひすがつた十手は、
發矢
(
はつし
)
と女の肩を打ちました。
銭形平次捕物控:004 呪ひの銀簪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
發
部首:⽨
12画
矢
常用漢字
小2
部首:⽮
5画
“發”で始まる語句
發
發見
發掘
發達
發明
發作
發表
發揮
發句
發心