“鍋蓋”の読み方と例文
読み方割合
なべぶた100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「気のせいで熱が出るんだから、気のせいでそれがまたすぐ除れるんだろうよ。髪剃でなくったって、杓子しゃくしでも鍋蓋なべぶたでも同じ事さ」
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
塩湯で柔くなるまで湯煮てぐ使わなければ塩水かあるいは上等にすればスープの中へつけておいて茄子のような物は鍋蓋なべぶたか何かで押て水気を
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
卯平うへいやつれたあをかほをこちらへけてた。かれねむつてた。おつぎはすや/\ときこえる呼吸いき凝然ぢつみゝすました。おつぎはそれから枕元まくらもと鍋蓋なべぶたをとつてた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)