“杓子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゃくし77.1%
しやくし8.3%
しゃもじ7.3%
しやもじ3.1%
じゃくし2.1%
じやくし1.0%
びしやく1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
別にただの御飯へ塩味あじを付けて炊いて火を引く時今の紫蘇の手でんだものを早くかまの中へ入れておひつへ移す時杓子しゃくしでよく混ぜます。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
日本にほん麻雀マアジヤン近頃ちかごろ少々せう/\ねこ杓子しやくしものかんじになつてしまつたが、わづか四五ねんほどのあひだにこれほど隆盛りうせい勝負事しようぶごとはあるまいし
麻雀を語る (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
「いや、まじめだよ。この擂粉木と杓子しゃもじの恩を忘れてどうする。おかめひょっとこのように滑稽おどけもの扱いにするのは不届き千万さ。」
貝の穴に河童の居る事 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
などと、お靜が杓子しやもじを持つて追つ驅けた時は、二人の姿はもう、お臺所から金澤町の角へ消え込んで居りました。
認識への道の下にある、心を型どった池の中にはおたま杓子じゃくしがうようよいて、空缶あきかんにいっぱいすくって帰って来たものだ。
落合町山川記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
あんなのはいわしの頭だつて、お玉杓子じやくしの尻尾だつて、流行りさへすれば有難くなる奴ですよ
銭形平次捕物控:130 仏敵 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
火箸ひばしが無くなつたり、鐵瓶てつびんふたが無くなつたり、足袋が片つぽ無くなつたり、貝杓子びしやくが無くなつたり、支配人の煙草入が無くなつたり、私の紙入が無くなつたり」