“火箸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひばし99.2%
ひばち0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この十蔵が事は貴嬢きみも知りたもうまじ、かれの片目はよこしまなる妻が投げ付けし火箸ひばしの傷にてつぶれ、間もなく妻は狂犬にかまれてせぬ。
おとずれ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
「おや……」と夫人は血相変え、火箸ひばしを片手に握りしまま、と立上って矢島を睨附ねめつけ、「ヌ——」とばかり、激怒して口が利けず。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
御米およねそのうご火箸ひばちさきてゐた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)