“焼火箸”の読み方と例文
読み方割合
やけひばし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
六条は、突然右胸部きょうぶ焼火箸やけひばしをつきこまれたような疼痛とうつうを感じた。胸に手をやってみると、てのひらにベットリ血だ。とたんに彼ははげしくせんだ。
空中漂流一週間 (新字新仮名) / 海野十三(著)
その言葉の端が大西氏の焦立いらだつた神経に触つたものか、博士のお喋舌しやべりが済むか済まないうちに、大西氏はいきなり焼火箸やけひばしのやうな真赤な言葉を投げつけた。
四つか五つの時分に、焼火箸やけひばしおしつけられたあとは、今でも丸々した手の甲の肉のうえにあざのように残っている。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)