“焼火山”の読み方と例文
読み方割合
たくひやま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
島は狭いとはいえ、焼火山たくひやま一つの裾野だけでも十人や二十人の数が散らばッて潜むになんの造作があろう。——いやまさか、そこまでのたくらみはあるまい。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
別府とよぶひなびた港の屋根から半島形に伸びている突端の松ばかりな丘の上である。松越しに見える向い島にも人は住むのか。南の高い山はかねて聞いていた焼火山たくひやまというのであろう。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)