“鉄火箸”のいろいろな読み方と例文
旧字:鐵火箸
読み方割合
かなひばし60.0%
てつひばし20.0%
ひばし10.0%
かねひばし10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
握飯にぎりめしほどな珊瑚珠さんごじゅ鉄火箸かなひばしほどな黄金脚きんあしすげてさゝしてやりたいものを神通じんつうなき身の是非もなし、家財うっ退けて懐中にはまだ三百両あれどこれ我身わがみたつもと
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
それを聴くと私はグッとしゃくさわった。そして長火鉢にしてあった鉄火箸てつひばしをぎゅうと握りしめて座り直りながら大きな声で
うつり香 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
「ハイ。シッカリと刺しておいたつもりでしたが、今朝けさ見ますとその鉄火箸ひばしは、この敷居の蔭に落ちておりました」
巡査辞職 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
けれどもその代りに、杉本は、妙な毛の生えた小さな肉片を、まるでジグソー・パズルでもする様な意気込んだ調子で鉄火箸かねひばしの先にはさんで持出して来ました。
とむらい機関車 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)