鉄火箸ひばし)” の例文
旧字:鐵火箸
「ハイ。シッカリと刺しておいたつもりでしたが、今朝けさ見ますとその鉄火箸ひばしは、この敷居の蔭に落ちておりました」
巡査辞職 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
すると草川巡査は、その継嵌つぎはめの板片の中の一枚を外から何の苦もなくパックリと引離して、そこから片手を突込んで鉄火箸ひばしを引き抜いて、掛金をはずした。
巡査辞職 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「ハイ。その掛金の穴へ、あのへっついの長い鉄火箸ひばしを一本刺しておくだけです」
巡査辞職 (新字新仮名) / 夢野久作(著)