“鉄火鉢”の読み方と例文
読み方割合
てつひばち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
赤々と禿げた、ふとったおやじが丸い鉄火鉢てつひばち膝子ひざっこのように抱いて、ねむたそうに店番をしていた唐物屋からものやは、長崎屋と言った。
山の手の子 (新字新仮名) / 水上滝太郎(著)
側欄がついてほろがない広い荷車で、四つの車輪と六頭の馬とを持っており、鉄のかまや鋳物のなべ鉄火鉢てつひばちや鉄鎖など音のする荷物を積んで、中には病人らしい数人の男が縛られたまま長く寝ていた。