“神通”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じんずう42.9%
じんつう35.7%
じんづう14.3%
しんつう7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
えらいのね。でも悪魔、変化へんげばかりではない、人間にも神通じんずうがあります。私が問うたら、お前さんは、って聞けと言いましたね。
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ちょうど広場とその頂との境に、一条ひとすじ濃いもやかかった、靄の下に、九十九谷つくもだにはさまった里と、村と、神通じんつう射水いみずの二大川だいせんと、富山のまちが包まるる。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
このとき神通じんづうあらはして、討死うちじに窮地きうちすくつたのが、先生せんせい紹介状せうかいじやう威徳ゐとくで、したがつて金色夜叉夫人こんじきやしやふじんなさけであつた。
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
まるで顏に手をかけておもちやにしてゐたやうな女が、そんなことはちつとも知らないでゐることが、人間には神通しんつうもなにもないやうで、人間なんてだめなやうなものに思はれた。
(旧字旧仮名) / 室生犀星(著)