“かなひばし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
金火箸43.8%
鉄火箸37.5%
鐵火箸18.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私は塩たれたメリンスの帯の結びめに、庖丁ほうちょう金火箸かなひばしや、大根り、露杓子つゆじゃくしのような、非遊離的ひゆうりてきな諸道具の一切いっさいはさんだ。
清貧の書 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
納所なっしょ二人も尻はしょり、一人は麺棒めんぼう、一人は鉄火箸かなひばしを得物に代えて、威風凜々りんりんというありさま。隅々を見回ってから四人額をあつめひそひそささやき合い、また立ち分かれて見回り歩く。
おばけの正体 (新字新仮名) / 井上円了(著)
ら、爺樣ぢいさま鐵火箸かなひばしばさつて、骨接ほねつぎつてとこだが、いそがところひでつちやつた」勘次かんじはそれでもくちしぶつておもやうにいへなかつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)