“納所”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なっしょ86.4%
なつしよ9.1%
なっしよ2.3%
なつしょ2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、納所なっしょ坊主が寄り集って大ボヤキ。この大石をどかさないと、人が通れない。それを見て、どうかしましたか、と人が集る物見高さ。
かうして襷掛たすきがけはたらいてゐるところると、うしても一獨立どくりつしたあん主人しゆじんらしくはなかつた。納所なつしよとも小坊主こばうずともへた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
訴へ「近代、長門守殿内検地詰存外の上、あまつさへ高免の仰付けられ、四五年の間、牛馬書子令文状、他を恨み身を恨み、落涙袖をひたし、納所なっしよつかまつると雖も、早勘定切果て——」
島原の乱雑記 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
某年に芝泉岳寺で赤穂四十七士の年忌が営まれた時、棉服の老人が墓にもうでて、納所なつしょに金百両を寄附し、氏名を告げずして去った。
細木香以 (新字新仮名) / 森鴎外(著)