納所なつしよ)” の例文
かうして襷掛たすきがけはたらいてゐるところると、うしても一獨立どくりつしたあん主人しゆじんらしくはなかつた。納所なつしよとも小坊主こばうずともへた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
世捨人の和尚の身にとつても、納所なつしよ坊主の他愛もないお談義を聴いてゐるよりか、鯉の戯けるのを見てゐる方がずつと面白かつた。和尚は夢中になつてじつと見とれてゐた。
若い納所なつしよが説明してくれます。
「てつきり納所なつしよ坊主ばうず仕鱈しだらに相違ない。お上人様のお目に懸けなくつちや。」
納所なつしよ花婿2・14(夕)