“小坊主”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こぼうず61.5%
こばうず38.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その時小犬ほどな鼠色ねずみいろ小坊主こぼうずが、ちょこちょことやって来て、あなやと思うと、がけから横に宙をひょいと、背後うしろから婦人おんなの背中へぴったり。
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
銀杏いちょうかやの実などの数をあてる女の子の遊びにこの語を用い、なかには「なかなか小坊主こぼうず」と同じく、手をつないで輪になって中央にうずくまった
こども風土記 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
其時そのとき小犬こいぬほどな鼠色ねづみいろ小坊主こばうずが、ちよこ/\とやつてて、啊呀あなやおもふと、がけからよこちゆうをひよいと、背後うしろから婦人をんな背中せなかへぴつたり。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
かうして襷掛たすきがけはたらいてゐるところると、うしても一獨立どくりつしたあん主人しゆじんらしくはなかつた。納所なつしよとも小坊主こばうずともへた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)