“小犬”の読み方と例文
読み方割合
こいぬ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「いわぬことか、いいものをひろってきた。」といって、洋傘こうもりひらいてさしてあるきますとあたまうえで、クンクン小犬こいぬのなきごえがしました。
犬と古洋傘 (新字新仮名) / 小川未明(著)
其時そのとき小犬こいぬほどな鼠色ねづみいろ小坊主こばうずが、ちよこ/\とやつてて、啊呀あなやおもふと、がけからよこちゆうをひよいと、背後うしろから婦人をんな背中せなかへぴつたり。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
脊戸せどした雨傘あまがさに、小犬こいぬがじやれゝつて、じやいろがきら/\するところ陽炎かげろふえるごと長閑のどかおもはれるもあつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)