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こいぬ
ふりがな文庫
“
小犬
(
こいぬ
)” の例文
「いわぬことか、いいものを
拾
(
ひろ
)
ってきた。」といって、
洋傘
(
こうもり
)
を
開
(
ひら
)
いてさして
歩
(
ある
)
きますと
頭
(
あたま
)
の
上
(
うえ
)
で、クンクン
小犬
(
こいぬ
)
のなき
声
(
ごえ
)
がしました。
犬と古洋傘
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
其時
(
そのとき
)
小犬
(
こいぬ
)
ほどな
鼠色
(
ねづみいろ
)
の
小坊主
(
こばうず
)
が、ちよこ/\とやつて
来
(
き
)
て、
啊呀
(
あなや
)
と
思
(
おも
)
ふと、
崖
(
がけ
)
から
横
(
よこ
)
に
宙
(
ちゆう
)
をひよいと、
背後
(
うしろ
)
から
婦人
(
をんな
)
の
背中
(
せなか
)
へぴつたり。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
脊戸
(
せど
)
に
干
(
ほ
)
した
雨傘
(
あまがさ
)
に、
小犬
(
こいぬ
)
がじやれ
掛
(
か
)
ゝつて、
蛇
(
じや
)
の
目
(
め
)
の
色
(
いろ
)
がきら/\する
所
(
ところ
)
に
陽炎
(
かげろふ
)
が
燃
(
も
)
える
如
(
ごと
)
く
長閑
(
のどか
)
に
思
(
おも
)
はれる
日
(
ひ
)
もあつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
外
(
そと
)
を
覗
(
のぞ
)
くと、うす
暗
(
ぐら
)
いプラットフォオムにも、
今日
(
けふ
)
は
珍
(
めづ
)
らしく
見送
(
みおく
)
りの
人影
(
ひとかげ
)
さへ
跡
(
あと
)
を
絶
(
た
)
つて、
唯
(
ただ
)
、
檻
(
をり
)
に
入
(
い
)
れられた
小犬
(
こいぬ
)
が一
匹
(
ぴき
)
、
時時
(
ときどき
)
悲
(
かな
)
しさうに、
吠
(
ほ
)
え
立
(
た
)
ててゐた。
蜜柑
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「こんな
寒空
(
さむぞら
)
に、それに
食
(
た
)
べ
物
(
もの
)
もないのでは、きっと
死
(
し
)
んでしまうだろう。」と、三びきの
小犬
(
こいぬ
)
のことを
思
(
おも
)
いながら、
道
(
みち
)
を
急
(
いそ
)
いだのです。
犬と古洋傘
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
▼ もっと見る
「こうして
見
(
み
)
ると、
小
(
ちい
)
さくないね。ぼく、いつ
見
(
み
)
ても、
小犬
(
こいぬ
)
のような
気
(
き
)
がしたが、なかなかりっぱじゃないか。」といいました。
さか立ち小僧さん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「あ、わかった! このあいだのパンも、
自分
(
じぶん
)
がたべずに、
小犬
(
こいぬ
)
のところへ
持
(
も
)
っていったのだ。」と、
敏
(
とし
)
ちゃんは
知
(
し
)
りました。
母犬
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
その
間
(
あいだ
)
を、
小犬
(
こいぬ
)
たちは、
穴
(
あな
)
の
中
(
なか
)
から、
首
(
くび
)
をのばして、
母犬
(
おやいぬ
)
が、なにかうまいものを
持
(
も
)
ってきてくれるのを、いまかいまかと
待
(
ま
)
っていました。
森の中の犬ころ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
母犬
(
おやいぬ
)
は、だれにも、
気
(
き
)
づかれない
間
(
ま
)
に、
小犬
(
こいぬ
)
たちをつれて、そこからほど
隔
(
へだ
)
たった、ある
森
(
もり
)
の
中
(
なか
)
に
引
(
ひ
)
っ
越
(
こ
)
してしまいました。
森の中の犬ころ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
また、
途中
(
とちゅう
)
で、なにかもの
音
(
おと
)
がすると、それが、
小犬
(
こいぬ
)
たちのいる
森
(
もり
)
の
方
(
ほう
)
からでなかったかと、どこででも、
立
(
た
)
ち
止
(
ど
)
まって
耳
(
みみ
)
をすましたのです。
森の中の犬ころ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「こんな、まだ
独
(
ひと
)
り
歩
(
ある
)
きのできぬ
小犬
(
こいぬ
)
をだれが
捨
(
す
)
てたのだろう、
情
(
なさ
)
け
知
(
し
)
らずの
人間
(
にんげん
)
だ。」と、
思
(
おも
)
いましたが、
自分
(
じぶん
)
は、どうすることもできません。
犬と古洋傘
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そういったきりで、またみんなの
目
(
め
)
は、
小犬
(
こいぬ
)
の
上
(
うえ
)
に
止
(
と
)
まりました。
小犬
(
こいぬ
)
は、
清吉
(
せいきち
)
と
勇
(
ゆう
)
ちゃんの
持
(
も
)
ってきたビスケットを
尾
(
お
)
をふりながら
食
(
た
)
べていました。
野菊の花
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
すると、どうでしょう、そこには二
匹
(
ひき
)
の
小犬
(
こいぬ
)
がいて、いま
母犬
(
ははいぬ
)
のもってきてくれた、
魚
(
さかな
)
の
骨
(
ほね
)
を
争
(
あらそ
)
いながら、
小
(
ちい
)
さな
尾
(
お
)
をぴちぴちとふって
喜
(
よろこ
)
んでたべているのでした。
母犬
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
三郎
(
さぶろう
)
はどこからか、一ぴきのかわいらしい
小犬
(
こいぬ
)
をもらってきました。そして、その
小犬
(
こいぬ
)
をかわいがっていました。
彼
(
かれ
)
はそれにボンという
名
(
な
)
をつけて、ボン、ボンと
呼
(
よ
)
びました。
少年の日の悲哀
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
子供
(
こども
)
にとって、
木
(
き
)
の
葉
(
は
)
も、
草
(
くさ
)
も、
小石
(
こいし
)
も、
鶏
(
とり
)
も、
小犬
(
こいぬ
)
もみんな
友
(
とも
)
だちであったのです。
幾年もたった後
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
小犬
(
こいぬ
)
は、
腹
(
はら
)
がすいたか、
母犬
(
ははいぬ
)
のお
乳
(
ちち
)
が
恋
(
こい
)
しくなったか、クンクン
泣
(
な
)
いていました。
野菊の花
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
また
小犬
(
こいぬ
)
が
遊
(
あそ
)
んでいると、
子供
(
こども
)
は
立
(
た
)
ち
止
(
ど
)
まって、じっとそれをば
見守
(
みまも
)
りました。
幾年もたった後
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「そんなことはあるまい。
小犬
(
こいぬ
)
ではないからな。」と、
父親
(
ちちおや
)
はわらいました。
ペスときょうだい
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
小
常用漢字
小1
部首:⼩
3画
犬
常用漢字
小1
部首:⽝
4画
“小”で始まる語句
小
小児
小径
小鳥
小僧
小言
小路
小遣
小刀
小父