“蛇”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
へび50.4%
じゃ31.8%
じや5.7%
くちなわ5.2%
くちなは2.9%
1.1%
おろち0.9%
ぢや0.6%
ながむし0.6%
へみ0.3%
(他:2)0.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“蛇”を含む作品のジャンル比率
文学 > フランス文学 > 小説 物語23.1%
文学 > 日本文学 > 小説 物語5.9%
文学 > 日本文学 > 戯曲5.8%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
とろ/\とねむつてめれば、いぬてぺろ/\とめてる……胴中どうなかへび
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
男ども苅置かりおきたるまぐさを出すとて三ツ歯のくわにてきまわせしに、大なるへび見出みいだしたり。
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
誘拐かどわかされた女子おなごだって、道のねえ所を越えてゆく筈はなし、そこはじゃの道はヘビってもんで、訊き廻るにも
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「そうか、なかなか禅味のある話でおもしれえや。じゃが出るかへびが出るか知らねえが、じゃおれがひとつ当たってやろう」
頭巾づきんかぶつて肩掛を懸ける、雨の降る日は道行合羽みちゆきがつぱじやの目のからかさをさすなるべし。
当世女装一斑 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
左舷さげん當番たうばん水夫すゐふおにじやか、つてらぬかほそのこゝろわからぬが
お孝の彼を抉った手は、ここにただ天地一つ、白きくちなわのごとく美しく、葛木の腕にまつわって、潸々さめざめと泣く。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
彼が地面へ伏し沈み、やがて立って歩き出したその後へ、長い、巾の小広い、爬虫類を——くちなわを産み落としたのである。
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
其頃御坊ごばうさんの竹薮たけやぶたけのこを取りにはいつた在所ざいしよの者が白いくちなはを見附けた。
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
くちなはきらめきぬ、蜥蜴とかげも見えぬ、其他の湿虫しつちうぐんをなして、縦横じうわう交馳かうちし奔走せるさま
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
そこにこそ外部の静穏の下に、ホメロスの描ける巨人の戦いがあり、ミルトンの語れる竜や九頭の混戦があり妖怪の群れがあり、ダンテの言える幻の渦がある。
ほそふくれたるかしらたなごころに握って、黄金こがねの色を細長く空に振れば、深紅しんくの光は発矢はっしと尾よりほとばしる。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
竜頭といふも恐ろしや、日高の川にその昔、おろちとなつたる清姫の、心もかうと。
したゆく水 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
さて谷本博士は、『古事記』に、品地別命ほむじわけみこと肥長比売ひながひめと婚し、ひそかに伺えば、その美人おとめごおろちなり、すなわちかしこみてげたもう。
ぢやえぢきかざて、おたかべのあらば、お祭りのあらば、うにきやらやほこて、又からやほこて、作るづくりも時々に出来でき
ユタの歴史的研究 (新字新仮名) / 伊波普猷(著)
路は次第に険しくなつた。が、馬が通ると見えて、馬糞が所々に落ちてゐた。さうしてその上には、ぢやてうが、渋色の翅を合せた儘、何羽もぎつしり止まつてゐた。
槍ヶ岳紀行 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
何と、お行者ぎょうじゃ、未熟なれども、羽黒の小法師こほうし、六しゃくや一じょうながむしに恐れるのでない。
妖魔の辻占 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
その中に、ただ、ながむし死骸しがいだけが、前よりもいっそう腹のあぶらを、ぎらつかせているのが見える。
偸盗 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
ここにその大神出で見て、「こは葦原色許男あしはらしこをの命といふぞ」とのりたまひて、すなはち喚び入れて、そのへみむろやに寢しめたまひき。
まことに知る、鏡を懸け珠を吐きたまひて、百の王相續き、劒ををろちを切りたまひて、萬の神蕃息はんそくせしことを
かれその美人をとめ竊伺かきまみたまへば、をろちなり。