“蛇形”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
だぎょう40.0%
じゃがた20.0%
じゃぎょう20.0%
だけい20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは蛇形だぎょうじんのごとく、うねうねと、裾野すそののあなたこなたからぬいめぐってくる一どう火影ほかげである。多くの松明たいまつ右往左往うおうざおうするさまにそういない。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
二枚折にまいおりよしの屏風の蔭に、蛇形じゃがた単物ひとえものに紺献上の帯を神田に結び、結城平ゆうきひらの半合羽を着、わきの方に振分ふりわけの小包を置き、年頃三十ばかりの男で、色はくっきりと白く眼のぱっちりとした、鼻筋の通った
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
蛇形じゃぎょうの者とちぎって、それを悔い恥ずるの心から、箸をほとに突き立てて自殺したという姫の名。
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
いつでも早速に相変化転そうへんけてんするのが陣形の本質で、鶴翼かくよくでも蛇形だけいでも鳥雲ちょううんの陣でも、そのままに固執こしつしたりするのでは、死陣であって活陣ではない。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)