“単物”のいろいろな読み方と例文
旧字:單物
読み方割合
ひとえもの85.7%
ひとえ7.1%
ひとへもの7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
飽きるほど著古して襟垢のついた単物ひとえものよりか、たとひ少し位時節は早くても、袷せを著て出ようと密かに楽しんでゐるのであつた。
散歩 (新字旧仮名) / 水野仙子(著)
紺ぽい麻の単物ひとえを着て、唐繻子とうじゅすの細い帯をキチンとしめている盲目のお婆さんは、坊主頭でもいきな顔立ちだった。
単物ひとへものからセルへうつる時候で、生憎あひにく其日はむし熱いので、長い幕合を涼みがてら廊下に出て居る人が多かつた。
二黒の巳 (新字旧仮名) / 平出修(著)