単物ひとへもの)” の例文
旧字:單物
単物ひとへものからセルへうつる時候で、生憎あひにく其日はむし熱いので、長い幕合を涼みがてら廊下に出て居る人が多かつた。
二黒の巳 (新字旧仮名) / 平出修(著)
一日縦縞の単物ひとへものをきて出て戻りには白飛白しろかすりの立派なのを着て来ましたから誰れのと問ふたら、己れの単衣ひとへものを誰れか取つて行つたから、おれは西郷から此の衣物きものを貰つて来たと云ひました。
千里駒後日譚 (新字旧仮名) / 川田瑞穂楢崎竜川田雪山(著)