“単調”のいろいろな読み方と例文
旧字:單調
読み方割合
たんちょう72.2%
ひとふし5.6%
モノトオン5.6%
モノトナス5.6%
モノトニイ5.6%
モノトニー5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あおくさもない、単調たんちょう砂漠さばくなかあるいてゆくときでも、二人ふたりはなしはよくって、べつに退屈たいくつかんずるということがなかったのです。
トム吉と宝石 (新字新仮名) / 小川未明(著)
銀笛のごともかなしく単調ひとふしに過ぎもゆきにし夢なりしかな
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
部分部分に作者の才気の見えるデリカアな所が多いのと、舞台面が一寸ちよつとかわつて居るのとで、昨冬来俗衆の間に評判のよいプリム・ロオズの様な単調モノトオンな感を与へず、相応に芸術上の効果を備へて居る。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
処が、日本の文章にはこの調子がない、一体にだらだらして、黙読するには差支えないが、声を出して読むと頗る単調モノトナスだ。
余が翻訳の標準 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
無辺無限の単調モノトニイの線が、どこへつながって、どこへ懸っているのか、解らない……やはりあの空線の一つを辿っている。
白峰山脈縦断記 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
非有機的な和声ハーモニー執拗しつよう単調モノトニーやサラ・ベルナール式の朗詠法などを、彼らは盛んに用いてはいたけれども、それでもクリストフは、グノーやマスネー式にではあるがより不自然に