“くちなわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
95.2%
久知奈波4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
妾の髪の毛で男の咽喉首のどくびを、くちなわのように巻いてもやったし、重いふすまを幾枚も重ねて、その中で男をしてもやったよ。……ご覧よ、女王様が別の男を召した。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
そのまくらもとには三鞭酒シャンペンのびんが本式に氷の中につけてあって、飲みさしのコップや、華奢きゃしゃな紙入れや、かのオリーヴ色の包み物を、しごきの赤が火のくちなわのように取り巻いて
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
『古事記』の遠呂智おろちは『書紀』に大蛇とあり、『和名抄』に蛇和名倍美へみ一名久知奈波くちなわ、『日本紀私記』にいふ乎呂知おろちとあり、今俗には小さく尋常なるを久知奈波といひ、やや大なるを幣毘へびといふ