“じゃ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
87.9%
5.0%
4.3%
1.4%
0.7%
転戯0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何処で何う聞き出して来るんですか、矢っ張りじゃみちへびね。日本橋の金輪さんの娘さんの縁談の時なぞも先方むこうかくしていたことを……
脱線息子 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
それは、誰もが一向にあやしもうとしない事柄ことがらだ。じゃが栄えて正がしいたげられるという・ありきたりの事実についてである。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
客は其音が此へ自分の尋ねて来た時、何処からか敏捷びんしょうに飛出して来て脚元にじゃれついた若いいぬの首に着いていた余り善くも鳴らぬ小さな鈴の音であることを知った。
雪たたき (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
老媼は甚だしき迷信じゃなれば乞食僧の恐喝きょうかつまこととするにぞ、生命いのちに関わる大事と思いて
妖僧記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
だが、釘勘は迷う風もなく、三じゃ権現ごんげんの広前をスタスタと斜めに急いで、矢大臣門の所でヒョイとうしろを振向いた。金吾の足が、おそいので、早く、と目でいているあんばいでした。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
つちに砕けた飴の鳥の鶯には、どこかの手飼の、の首玉した小猫が、ちろちろとすずを鳴らしてからんで転戯じゃれる……
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)