“鐸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すず42.9%
たく17.9%
ベル14.3%
すゞ7.1%
りん3.6%
おほすゞ3.6%
かね3.6%
ぬて3.6%
ぬりて3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
馬車や自働車ののくるめき、電車のすず——銀座の二丁目から三丁目にかけていつも見馴れた浅はかな喧騒の市街が今はぼかされ掻き消されて
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
この時までに五六人の同僚が次第に出て来て、いつか机が皆ふさがっていた。八時のたくが鳴って暫くすると、課長が出た。
あそび (新字新仮名) / 森鴎外(著)
ベルがある。水を入れた瓶がある。そこらも国のと違っていない。おれは右党の席を一しょう懸命注意して見た。
(新字新仮名) / オシップ・ディモフ(著)
そして今きざした神をけがす思想が消えて、心が又落ち着いて来るまで祈祷を続けた。さてすゞを鳴らして僧を呼んで、それに商人と娘とを来させるやうに言付けた。
ねずみのぐたりとした帽子ばうしかぶつて、片手かたてつゑみぎ手首てくびに、赤玉あかだま一連いちれん數珠じゆずにかけたのに、ひとつのりん持添もちそへて、チリリリチリリリと、おほきつてらし
松の葉 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
我は再び演説を始めしに、書記の服着たる男一僕を隨へたるが我前に來て、しもべおほすゞならさする其響耳を裂くばかりなれば、われ我詞をし得ずして止みぬ。この時號砲鳴りぬ。
なにかかねを鳴らしていると、そこへ丁度お父っさんが外から帰って来て、その六部と顔見あわせて何だか大変にびっくりしたような風だったそうで、それから二人が小さい声でしばらく立ち話をして
半七捕物帳:19 お照の父 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
かれ大殿の戸にぬりてを掛けて、その老媼を召したまふ時は、かならずそのぬりてを引き鳴らしたまひき。ここに御歌よみしたまへる、その歌