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鐸
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ベル
ふりがな文庫
“
鐸
(
ベル
)” の例文
鐸
(
ベル
)
がある。水を入れた瓶がある。そこらも国のと違っていない。おれは右党の席を一しょう懸命注意して見た。
襟
(新字新仮名)
/
オシップ・ディモフ
(著)
母は驚き、途方に
昏
(
く
)
れたる折しも、
門
(
かど
)
に
俥
(
くるま
)
の
駐
(
とどま
)
りて、格子の
鐸
(
ベル
)
の鳴るは夫の
帰来
(
かへり
)
か、
次手
(
ついで
)
悪しと胸を
轟
(
とどろ
)
かして、直道の肩を揺り
動
(
うごか
)
しつつ、声を潜めて口早に
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
そしてがらん/\と、けたゝましく
鐸
(
ベル
)
を振つた。それから同じ地名を、近い所で呼んだ。それから又プラツトフオオムへ出て、もう一度同じ地名を呼んだ。厭な鐸の音が反復して聞える。
駆落
(新字旧仮名)
/
ライネル・マリア・リルケ
(著)
H
分署
(
ぶんしよ
)
の
前
(
まへ
)
の
通
(
とほり
)
……せはしい
電車
(
でんしや
)
の
鐸
(
ベル
)
……
東京景物詩及其他
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
場内の
彼方
(
かなた
)
より
轟
(
とどろ
)
く
鐸
(
ベル
)
の
音
(
ね
)
はこの響と混雑との中を貫きて奔注せり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
▼ もっと見る
妻はその夜の
騒擾
(
とりこみ
)
、次の日の
気労
(
きづかれ
)
に、血の道を悩める
心地
(
ここち
)
にて、
懵々
(
うつらうつら
)
となりては驚かされつつありける耳元に、
格子
(
こうし
)
の
鐸
(
ベル
)
の
轟
(
とどろ
)
きければ、はや夫の
帰来
(
かへり
)
かと疑ひも果てぬに、
紙門
(
ふすま
)
を開きて
顕
(
あらは
)
せる姿は
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
“鐸(
銅鐸
)”の解説
銅鐸(どうたく)は、弥生時代に製造された釣鐘型の青銅器である。紀元前2世紀から2世紀の約400年間にわたって製作、使用された。
(出典:Wikipedia)
鐸
漢検準1級
部首:⾦
21画
“鐸”を含む語句
風鐸
鐸鈴
木鐸
銅鐸
勒鐸理加
宝鐸
寶鐸
諒周鐸
鈴鐸
鐘鐸
鐸磬
馬鐸