“懵々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うかうか25.0%
うつらうつら25.0%
ぼうぼう25.0%
ぼう/\25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
段々と無理を致しまして、長い間に懵々うかうか穴を開けましたのが、積り積つて大分だいぶんに成りましたので御座います。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
妻はその夜の騒擾とりこみ、次の日の気労きづかれに、血の道を悩める心地ここちにて、懵々うつらうつらとなりては驚かされつつありける耳元に、格子こうしベルとどろきければ、はや夫の帰来かへりかと疑ひも果てぬに、紙門ふすまを開きてあらはせる姿は
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
曰く、『昼もまた知らざるところありや』と。先生曰く、『なんじよく昼の懵々ぼうぼうとしてき、蠢々しゅんしゅんとして食するを知るのみ。行いて著しからず、習いてつまびらかならず、終日昏々こんこんとして、ただこれ夢の昼なり。 ...
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
我をとらへたるものゝ誰なりしやを知らざりしなり、今にして思へば夢と夢とが相接続する如く、我生涯の一期と二期とは懵々ぼう/\たるうちにうつりかはりたるなるべし。
我牢獄 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)