“ぼう/\”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蓬々53.8%
茫々23.1%
懵々7.7%
某々7.7%
某某7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蓬々ぼう/\けたかみくしれてつめたいみづれたときおつぎはやうや蘇生いきかへつたやうになる。それでもはまだあかくて態度たいどがふら/\と懶相だるさうである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
左右さいう見渡みわたかぎ苜蓿うまごやし下臥したふは、南部馬なんぶうま牧場ぼくぢやうくに、時節じせつとて一とうこまもなく、くもかげのみそのまぼろしばして一そうさびしさをした……茫々ぼう/\たる牧場ぼくぢやうをやゝぎて、みちゑがところ
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
我をとらへたるものゝ誰なりしやを知らざりしなり、今にして思へば夢と夢とが相接続する如く、我生涯の一期と二期とは懵々ぼう/\たるうちにうつりかはりたるなるべし。
我牢獄 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
わたくし一個ひとつ秘密ひみつがある、この秘密ひみつわたくしと、わたくし腹心ふくしんの三十七めい水兵すいへいと、帝國海軍ていこくかいぐん部内ぶない某々ぼう/\有司いうしほかには、たれつてものいのです、また、けつして、もらすまじき秘密ひみつですが
紐育ニユウヨオクの支店で以前荷風君を銀行の客分として部下に使つて居た某某ぼう/\二氏は、同君の在米当時を話して、何時いつも銀行へ風の如く来て風の如く去つて仕舞しまふのは同君であつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)