“騒擾”のいろいろな読み方と例文
旧字:騷擾
読み方割合
そうじょう83.0%
さうぜう5.3%
さわぎ4.3%
さやぎ2.1%
どよめき1.1%
ごたごた1.1%
そうじよう1.1%
とりこみ1.1%
どよもし1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
SO! あらゆる無恥と邪悪ヴァイス騒擾そうじょうガルフ——毎晩徹夜して、「黄色い貨物」のように忠実に僕はその渦紋の軸に立ちつくしたものだ。
既に社会の裏面に普及しつつあるかは時々じゝ喧伝けんでんせらるゝ学生、農民、労働者の騒擾さうぜうに依りて、乞ふ其一端を観取せられよ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
ところで去年の春の、あの「花あだ花」の騒擾さわぎ以来、私はしばらくあなたの消息に接することが出来ませんでした。
井上正夫におくる手紙 (新字旧仮名) / 久保田万太郎(著)
うち湿しめり——嗚呼ああ午後ごご七時——ひとしきり、落居おちゐ騒擾さやぎ
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
一種の底深い騒擾どよめきの響が、忘れてゐた自分の心の声のやうな親みを以て、学校教師の耳に聞えて来た。
(新字旧仮名) / 石川啄木(著)
村の騒擾ごたごたを捌く智恵を沢山もつてゐたが、年齢が年齢なので、ときどき胴忘れをすることも多かつた、そんな時老人は手にした竹の杖でトントンと地を突いてから、杖の中の薄荷水を
小熊秀雄全集-15:小説 (新字旧仮名) / 小熊秀雄(著)
はてはますます暴動つのりてすべよく米を渡さぬ家は打毀うちこはしなどする程に、市街の騒擾そうじよう大かたならず、は只浪花なにはのみならず諸国に斯る挙動ありしが
妻はその夜の騒擾とりこみ、次の日の気労きづかれに、血の道を悩める心地ここちにて、懵々うつらうつらとなりては驚かされつつありける耳元に、格子こうしベルとどろきければ、はや夫の帰来かへりかと疑ひも果てぬに、紙門ふすまを開きてあらはせる姿は
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)