“落居”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おちゐ60.0%
おちい20.0%
らっきょ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うち湿しめり——嗚呼ああ午後ごご七時——ひとしきり、落居おちゐ騒擾さやぎ
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
今は更に、千歳ちとせの命、継ぎたりと心の落居おちいたるにや、疵口を縫いつくろう折、仲々、堪えがたくて人々に笑われたりき。このとき全く日暮れたり。
玉取物語 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
日ごと夜ごとに一身の行末ゆくすえを思いわび、或いははかない夢を空だのみにし、或いは善きにつけしきにつけ瑞祥ずいしょうに胸とどろかせるような、片時の落居らっきょのいとまとてない怪しい心のみだれが
雪の宿り (新字新仮名) / 神西清(著)