“落葉松”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
からまつ88.2%
らくえふしよう3.5%
らくようしょう2.4%
メレーズ1.2%
レルヘ1.2%
フウ・ルウ1.2%
ラリックス1.2%
ラリツクス1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
寮の前庭で中食の弁当をすましたかれは、すぐ大河をさそって、落葉松からまつの林をくぐり、湖面のちらちら見える空地あきちに腰をおろした。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
同志の者が駈け付けて見ると、ブランは落葉松らくえふしようの下で、胸に手を当てて、目に一ぱい涙を溜めてゐます。そしてわたくしを側へ呼んでかう云ふのです。
落葉松らくようしょう海棠かいどうは十五六の少年と十四五の少女を見る様。紫の箱根つゝじ、雪柳ゆきやなぎ、紅白の椿、皆真盛り。一重山吹も咲き出した。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
落葉松メレーズニ絡ム砂ハ苛立チ オレヲ蹴起ツテ
逸見猶吉詩集 (新字旧仮名) / 逸見猶吉(著)
原から、上はタンネ落葉松レルヘの交じった密林になって、頭の上の方に見える雪のそばまで、景色に変りはなさそうだ。草の上に寝ころんで、煙草をふかしながら見まわした。
スウィス日記 (新字新仮名) / 辻村伊助(著)
白樺、落葉松フウ・ルウの木。桔梗ききょう、あざみ、しだの類。滝、小湖、清水のながれ、岩——首に鈴をつけた牛が森の小路で人におどろいている。かみの毛の真白な子供たち。山上からフィヨルドは一眼だ。
踊る地平線:05 白夜幻想曲 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
落葉松ラリックスなど植えたもんだ。まるでどこかの庭まへだ。何といふ立派な山の平だらう。草は柔らか向ふの小松はまばらです、そらはひろびろ天も近く落葉松ラリックスなど植えたもんだ。
沼森 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)