“からまつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
落葉松88.2%
唐松9.4%
北海松1.2%
枯松1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
天井まで届くような大きな煖炉オーフェンの中で、白樺や落葉松からまつの太いまきが威勢よくはじけ、鉄架の上で珈琲沸パーコレーターがいつも白い湯気をふきあげている。
見よとことば戰かひ洒落も凍りて可笑をかしきは出ず峯には櫻たにには山吹唐松からまつ芽出めだしの緑鶯のをり/\ほのめかすなど取あつめたる景色旅の嬉しさ是なりと語りかはして
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
そこへ持って来てたびたびの地震や火事で、焼けた跡に建てられるのは北海松からまつ米材べいざいの附け木のように白っちゃけた家か、亜米利加アメリカの場末へ行ったような貧弱なビルディングである。
蓼喰う虫 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
これより後、淡海の佐佐紀ささきやまの君がおや、名は韓帒からふくろ白さく、「淡海の久多綿くたわた蚊屋野かやのに、猪鹿ししさはにあり。その立てる足は、すすき原の如く、指擧ささげたるつのは、枯松からまつの如し」