“米材”の読み方と例文
読み方割合
べいざい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いつでも脅かしに男下駄を玄関に出しておくのが、お京の習慣で、その日も薩摩さつま下駄が一足出ていた。米材べいざいを使ってはあったけれど住み心地よくできていた。
挿話 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
そこへ持って来てたびたびの地震や火事で、焼けた跡に建てられるのは北海松からまつ米材べいざいの附け木のように白っちゃけた家か、亜米利加アメリカの場末へ行ったような貧弱なビルディングである。
蓼喰う虫 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)