“薩摩”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さつま98.9%
さつまいも1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ここからいちばん近い薩摩さつまの山が、糸すじほどに見えるところまで行くのでも、どんな速い船でも二、三日はかかると言いますから。
俊寛 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
中を開けて見ると、粉煙草が少々、薩摩さつま國府こくぶでもあることか、これはきざみの荒い、色の黒い、少し馬糞まぐそ臭い地煙草ではありませんか。
銭形平次捕物控:050 碁敵 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
名高い狒々ひひのいた近辺に、母と子との猿を一しょに入れてあるおりがあって、その前には例の輪切わぎりにした薩摩さつまいも芋が置いてある。
牛鍋 (新字新仮名) / 森鴎外(著)