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大薩摩
読み方 | 割合 |
おおざつま | 75.0% |
おほさつま | 12.5% |
おほざつま | 12.5% |
二幕目に
大薩摩があって、浮舟の君と匂う宮のすだまとの
振事じみたところがあると、急に顔色がうごいて、
節をつけて朗読なさりはじめた。
恁て
可凄くも
又可恐き、
大薩摩ヶ
嶽の
半ばに
雲を
貫く、
大木の
樹の
高き
枝に
綾錦の
巣を
營み、こゝに
女を
据ゑ
置きしが、
固より
其の
處を
選びたれば、
梢は
猿も
傳ふべからず、
下は
矢を
射る
谷川なり。
おほみそかは
大薩摩の、もの
凄くも
又可恐しき、
荒海の
暗闇のあやかしより、
山寺の
額の
魍魎に
至るまで、
霙を
錬つて
氷を
鑄つゝ、
年の
瀬に
楯を
支くと
雖も、
巖間の
水は
囁きて、
川端の
辻占に